トイレをしっかり教える
トイレのしつけは、家に迎えたその日から行います。まずはトイレを設置する時に、トイレシーツにその仔犬の排せつ物のニオイをつけておきましょう。食後や起きたときは排泄の可能性が高まるので、すぐにトイレへ誘導してあげてください。仔犬がトイレの場所をきちんと覚えるまでは、できるだけ失敗はさせないようにしましょう。どうしても子犬をみておけない時は、サークルなどを利用し、全体にペットシーツを敷き詰めておく方法もあります。
食事にルールを作る
ドッグフードは、年齢・月齢にあわせた「総合栄養食」の表示があるものを与えてください。ドライフードは、貯蔵中に脂肪の酸化や変質が起こるので、買いだめせずに直射日光や高温多湿をさけて保管して、早めに与えてください。食事とは別におやつなどを与えることは犬の精神的にも良い刺激になりますが、与えすぎには注意しましょう。
健康管理とワクチン接種
仔犬を飼いはじめたら、動物病院へ連れていき健康診断を受けましょう。仔犬の体にはまだ病気への免疫が不十分です。安全のため、キャリーバッグやクレートなどに入れて行くのがおすすめです。ペットショップで購入後すぐに感染症や遺伝性疾患が見つかるケースもあります。お腹に寄生虫がいることもあるので便を持参して行くとよいでしょう。また、元気がない・食欲がない・吐くなどの場合、低血糖症をおこし命にかかわることもあるのですぐに病院へ。犬に多い伝染病はワクチン接種で予防できます。仔犬の混合ワクチン接種は生後6週齢頃から複数回行います。成犬になってからも、年1回の接種が必要です。
※フィラリア予防、ノミ・ダニ予防も、愛犬の命を守るために行いましょう。
どこでも触らせるクセをつけよう
日頃から体のどこにでも触れるようにしておきましょう。体を触ることで日常のケアはもちろん、病気や怪我の早期発見にもつながります。いきなり全体を触るより、足先などから徐々に慣らしていきましょう。仰向けの状態でどこでも触らせてくれるようになれば十分です。
遊んであげよう!
犬にとって遊びは大切です。遊びの中で人や犬との接し方を学んだり、エネルギーを発散します。その中で関係を作っていくこともできます。ただしそれが不十分だと、物を壊す・吠えるなどよくない方向に力を向けるようになります。その為にも、犬種や年齢などをふまえてしっかりと運動をさせてあげましょう。
社会に慣れさせる練習をする
犬同士のコミュニケーション方法を学ぶこと。人間と触れ合い、様々な音やモノなどを体験して慣れさせ「社会に順応する力を養う」ことを社会化といいます。これを教えるには生後2~5カ月頃までが適していると言われています。この時期に経験したことは順応しやすく、あまり怖がらなくなります。 ですが、無理やり体験させるのではなく、仔犬が楽しく過ごしているか、様子をみながら徐々に慣らしていきましょう。
畜犬登録と犬鑑札について
生後3カ月以上の犬には、「畜犬登録」と「狂犬病の予防注射の接種」が義務づけられています。登録は基本的に生涯に1回ですが、所在地や所有者が変わった場合、届け出が必要です。登録書類は各地方自治体に提出し、愛犬が登録されると犬鑑札が交付されます。この犬鑑札は、狂犬病の注射済票とともに常に犬の首輪につけておくことになっています(違反すると20万円以下の罰金)。鑑札には、固有の番号が刻印してあり、万が一迷子になっても、日本全国どこで保護されても、登録の飼い主に連絡が届くようになっています。また、迷子になった時の身元を伝える方法として迷子札をつけることや、マイクロチップを埋め込むこともおすすめです。
どきどきのお散歩デビュー
「散歩は外で排せつをさせるため」や「小型犬は、家で運動できるので散歩は必要ない」など考える人もいるようですが、そうではありません。散歩は犬にとって体の健康はもちろん、心の健康にも不可欠。すべての犬に必要なものです。外を歩くことで、いろんな人や動物、乗り物に出会う経験ができますし、仔犬同士で遊ばせたり、室内ではできないさまざまな運動ができるのも魅力です。ただ歩くだけではなく、犬の運動やストレス解消、しつけの一環として、散歩を楽しみましょう。
早めに去勢・避妊のことを検討しよう
小型犬の女の子なら生後7~10カ月、中・大型犬でも8~12カ月ではじめての発情期を迎えます。繁殖させる予定がないのであれば、病気やマーキング等のリスクを減らす事を考え、去勢・避妊を検討しましょう。ただし、去勢・避妊をすると人間と同じように、ホルモンのバランスが崩れます。健康上の問題をよく考慮して、実行してください。男の子も女の子も生後6カ月頃から手術は可能ですが、必ずしもする必要はありません。